
続編 第四話 <No.14>
PDA PLANNING 方式のフライトプランの計算は手間がかかるような書き方をしたが,
それは昔の話で今は至極簡単,すべてコンピューターがやってくれる.ただ,最初
のデータ入力の際に PDA PLANNING 方式のフライトプランを出すためのコマンド
をいれ,それに決定ポイント(TREVR)と仮想目的地(KSFO)を入力すれば
済むことで面倒な事はない.計算は面倒ではないが,面倒なのはこの PDA PLANNING
方式を適用できるかどうかを判断するのが面倒なのだ.たとえば,DP (決定ポイント)
は仮想目的地から何マイル以上離れていてはならないとか,仮想目的地とその代替空港
の必要条件などを満たせるかどうか...などなどの判断をしなければならないからである.
仮想目的地には必ず2本の計器による着陸可能な滑走路がなければならないし,また
ウエザーミニマなども通常のものではない,より高いウエザーミニマが設定され,
それも視程や雲高だけではなくて,積乱雲が近くにあってはならないとかの状況が
要求されるのである.
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