続編 第三話  <No.3>



さてその位置通報だが,位置通報のフォ−マットは昔も今も大きな変わりはない.

位置通報の一例:

JA1234 40N140W 1834Z F370 39N130W 1922Z TREVR
ETA 2045Z 35900 MS64 SPOT 260/70 TURB SEV

解読:JA1234が北緯40西経140を1834標準時(Z time)に通過, 高度はフライトレベル370 次の通報予定は北緯39西経130 を1922標準時に通過予定. 次の次の予定位置は 位置通報点 であるTREVR. 目的地到着予定時刻は2045標準時 燃料残量は 35900KG 外気温 -64 スポット風は260°から70 ノット  かなり強烈な乱流に遭遇している.

1.航空機の識別符号

一般的にコールサイン.登録記号を使うこともあるが,定期路線をとぶ 国際線などは便名を使うのが普通である.

2.現在位置.

位置通報点であれば通常は名前がついているので,その名前を使うが 位置通報点ではない場合は名前がないので緯度経度で位置を通報する.

その名前も以前はなぜか魚の名前がついていた.それゆえ,当時は 位置通報点のことを Fishpoint とよんでいた. 例えば,SQUID JELLYFISH などが思い出される.最近はコンピューター装置への入力 のためかアルファベットの5文字で命名されることになっている.もう,Fishpoint と呼ばれることもなく,Reporting point とか Waypoint と呼ばれているが  命名するほうも苦労があるらしく,ONIKU  LAMEN  NIRAT  POTET などと呼ばれる Waypointが九州の南西海上にあるのをご存知だろうか? 命名者はよほどの 食いしん坊にちがいない.

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