台風のアジア名について
  2000年から東アジア地区の、成長するとTyphoon と呼ばれるものには、この地区の各国からあらかじめ提出された、それぞれの国の言葉による名前を順番に使って呼び名にする事が決められた。しかし名前の選出の基準が余り統一されているようには見えない。しかしこれに付いても少し触れて置く。詳しい経緯や全部の名前に付いては、別の解説文があると思うので、ごく簡単な紹介と名前の一部(TY-2表)を挙げておくだけにする。
  1997年に台風委員会でアジア名をつける提案がされた。その目的の一つとして、英語の人名ではなく、アジアに馴染みのある呼び名をつけることにより、人々の防災意識を高めることがあった。
  その後の台風委員会で、加入メンバー国・地域から提出された台風の呼び名が採用された。それは表のようなものであるが、国・地域により選出の傾向が違う。また一つの国・地域でも選出が山・木・少女・虫・鳥の名前あるいは自 然現象と混じり合っている。
  さらに複雑なのは、自国内ではこの名前を使わずに、独自の名称を用いてもよい、などと例外を認めている。
  このアジア名を使う場合でも、日付変更線の東で発生して、アメリカなどで命名されたハリケーンが日付変更線の西へ越境してきたときには、元々の名前を引き続き使うことになっている。その代わりに、アジア名のまま日付変更線の東へ去ってしまった場合にはそのままアジア名が引き継がれる。この点は英語の人名を使っていたときと同じである。
(C)2001 KATOW-Kimio

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