ヒコウキとテンキは親戚? 〜その1〜
 両方とも語尾が「キ」だから、と言うのはどこかのつまらないクイズ。もう少しまともな、それでもちょっと変わった理由で提起してみた。

 飛行機は空を飛ぶ機械。天気は雨や雪や霧などの自然現象。この両者に共通する関係がある、と言い直したらどうだろうか。勘の良い人だと「あのことかな」と思うだろう。でも、それで親戚呼ばわりするとは、とお叱りを受けるかも知れない。
 親戚かどうかというよりも、この両者とも空気、難しく言えば地球大気がなければ存在しないのだ、と言うと納得して貰えるだろうか。飛行機は空気という気体によって生ずる「揚力」と言う力で空中に浮かび、移動する機械である。そのほかの「航空機」は全て空気とは何らかの関わりを持って成り立っている。また一方、天気現象とは大気中に存在する水分が変形し、さらに大気自体もいろいろと運動し、お互いに絡み合いながら起こる現象である。
 こう言ってしまえば、なるほど地球上に「大気」がなければ、そして天気現象のためには「水分」がなければ、両者とも存在しなかった、と納得して貰えることだろう。(その場合は我々人類を含めて、生物も存在しないだろうが、これは別の話)だから空気を介して親戚関係、と言うのは少々こじつけかも知れない。
 いずれにしても、地球の大気中には天気現象が一杯詰まっている。その真っ直中へ飛行機を始め、各種の航空機が飛び込んで行く。そうは言ってもある種の航空機は、天気現象の種類によっては、飛ぶことの出来ないこともある。だから飛行機だけでなく、全ての航空機を飛ばすときは、天気現象を無視してはいけないのである。
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