今回使用する機体は、「B767-300 for FSX」製品の機体です。詳細に関しましてはAeroSimのFSX製品ページをご覧下さい。
本製品の飛行特性は、とても扱いやすくデフォルトのB737-800よりも扱いやすいと思います。実機の飛行特性は飛ばした人でないと分からないでしょうが、決して名人芸が必要なモノではないと思います。普段、安全に普通に運航できる飛行特性でないと、とても旅客機としては使えないからです。その意味で、「B767-300 for FSX」をはじめとするAeroSimの飛行機シリーズは、フライトそのものを十分に楽しめる製品です(勿論、CMです!)。
AeroSimでは、全ての航空機製品開発時に徹底的なテストフライトを繰り返し行っています。基本性能は勿論のこと、燃費特性をはじめ徹底的に作りこみテストフライトを繰り返します。その上で、さらに本フライトスクールの様な離着陸のテストフライトと修正を繰り返し行い開発・制作しています。妥協するのはFSXの仕様を越えられない壁にあたるときだけです。
まだ「B767-300 for FSX」をお持ちでない方は、この機会に是非購入を検討下さい。
前置きが長くなりました、それではフリーフライトの画面より下地島空港、RWY17、機体はB767-300を選択します。燃料は下図の通りの設定でお願いします。

設定が終われば、ロード(FLY!をクリック)します。
画面のズームを0.7に設定します。さらにフラップは5度に設定、MCPのIASを170に、HEADINGを350、ALTを1500に設定しておきましょう。B737-800では「慣れないうちはしておきましょう」でしたが、やはり「設定しておきましょう」の方が適切と思えます。また、クロノグラフのスタートボタンを押しておきます。馴れていれば、必要なときにスタートさせれば良いのですが、この後明白にフライト中に使用しますし、そのときに操作するのは大変?かもなので、スタートさせておく方が便利だと思います。
速度計にバグが沢山ついているのに気付かれましたか?B767の計器は、半分?はアナログで構成されています。技術的にアナログコクピットからグラスコクピットに移行する手始めの機体であったからです。
この文字盤のまわりにある白い印がバグと呼ばれるものです。実機と同じ数だけあります。実機と異なるのは操縦者がバグをセットするのか?自動なのか?の違いだけです。実機ではパイロットがバグをセットしていきます。本製品では自動でセットされます。一番小さな数値を表すバグは離陸時にはV1、着陸時にはVrefの設定となります。その次のバグがV2もしくはVtgですので、本フライトではこの二つだけに注視していれば良いわけです。また、橙色のポインターはMCPでIASを170にセットしたのでその数値を表しています。MCPでセットしたIASは、実はEADI(電子式姿勢指示器)の中にある(左側に縦に表示されている)スロー・ファースト・インディケーターにも反映されます。パイロットは、その偏差にだけ注意していれば設定の数値をフォローできます。
前置きが長くなりました・・・詳細は製品マニュアルをご覧下さい。
それではゆっくりスラストレバーを全開にして離陸滑走をはじめます。デフォルト機体とは明らかに異なるエンジン音が雰囲気満点、やる気満点にしてくれます。
130ktを超えればゆっくり引き起こします。エアボーンすると、ギアは速やかにアップ位置にします。ピッチは20度程度で上昇します。
500ftを超えたところで、ヘディング350に向かって右20度バンクの旋回を開始します。B737-800と同様に上昇中に1500ftに到達しますので、1500ftを維持しながら170ktを維持するようにスラストを調整します。このあたりの操作をB737-800で修得済みであれば、B767-300では容易にコントロールできるはずです。
500ft通過で、@クロスウインドレグ開始
20度バンクの右旋回
1500ftへの上昇
目標速度は170kt
旋回はダウンウインドの方位である350まで行う
350度にロールアウトした時点で、すぐに右側の滑走路を確認します。
350度でロールアウト、Aダウンウインド・レグ
1500ftを維持
速度は170kt
右側に見える滑走路を確認
下図の通りスレッショールド対向(アビーム・スレッショールド 滑走路端の真横)を確認!
Bスレッショールド対向を確認
1500ftを維持
ギア・ダウン
フラップ20度にセット
速度は155ktを目標
ストップウオッチ・スタート
ストップウオッチに関しては動いてる針を確認します。20秒の経過をチェックします。
ストップウオッチ、20秒経過でCベースターン開始!
20度バンクで右旋回、目標ヘディングは080
フラップを30度にセット
200〜500ft/minでの降下を開始
速度は145kt

ベースターンを終了し080度でロールアウト。右視点で滑走路を視認、ファイナルターンのタイミングをはかる。
滑走路の見え方から、ファイナルターン開始のタイミングをはかる!
10〜20度バンクで右旋回
少し浅いかな?という感じで滑走路が見え始めました、バンクを調整します。またPAPIを見て、降下率も調整します。
良い感じではないでしょうか?降下率は未だ調整中ですが。降下率調整は、速度が大幅に目標からずれていない限り、降下率を減じるには舵面操作に加えて少しスラストを足します。逆に降下率を増す場合はスラストを減らします。この図の場合は、この後スラストを少し足しながら操縦桿を少し引き、適正降下率を維持するように降下率を減じます。
本製品の計器パネルですが視界にも留意して制作しています。B737-800では、滑走路に接近するとPAPIが見えなくなるのでWキーを押して表示を変更していました。B767-300では適正な速度、フラップで進入していれば最低限の視界を確保しながらそのまま着陸できます。
接地速度は135ktになる様にスラストを調整します!
対地高度が100ftを切ると、デフォルトにはないレディオアルトのコールアウトがあります!100、50、40、30、20、10の読み上げですね。イメージとしては50からゆっくりフレア操作(機首上げ)をはじめて30からスラストをアイドルに向けて絞る感じです。このあたりも意識して練習してみて下さい!
接地!フラップ15度にセット、再び離陸!タッチ・アンド・ゴー
接地したらフラップを15度にセット、減速操作は行わない!
フラップが15度になれば、すみやかにスラストを全開に!
130ktを超えれば機体を引き起こす!
あとの操作は、1周目と同様です。2周目はフラップを15度で周りますので速度コントロールがフラップ5度のときよりも容易です。
上昇を開始したコクピット!ピッチは20度で!
下図は2周目のスレッショールド対向を確認したところです!
2周目のベースターン終了後、ファイナルターンを開始するタイミングをはかっているところです。
ファイナルターン終了間際、滑走路が見えています。なかなか良い感じ?ですよね?
このあたりの機体を滑走路に寄せる技術は、セスナやバロンでの訓練が重要です。感覚をきちんと磨きましょう!
ファイナルターン終了、PAPIの表示からパスにのっているので降下率を調整します。-1200ft/minでの降下状態なので(昇降計より)、このままではパスの下になります。
接地すれば、2周目と同じ手順で3周目に入ります。
下図は3周目のダウンウインドレグに入った際の様子です。
操縦が容易なので安定した姿勢も容易に維持できます。次はフルストップランディングなので、この安定している間にスポイラーをアームドにします。(Shift を押しながら / にて)また、auto brakeを使用しても構いません。
下図は3周目のスレッショールド対向を確認したところです。
下図は3周目のベースターン終了後、ファイナルターン直前、滑走路を確認しているところです。
少し内に入ってるのでバンクを浅く、少し高いので降下率を調整します。
じわっと滑走路に正対しようとしています。また、降下率を少し大きくしてパスにのるのをまっています。
良い感じに決まりそうです?スムースな操作及びフライトを心がけます!
パスにのりました!降下率を調整します。また、きっちりと正対するようにバンクも戻していきます。
この高さでもはっきりとPAPIが確認できる視界良好の計器パネルです!接地速度135ktになる様にスラストを調整します。
接地後、速やかに減速し完全に停止します。停止後はスポイラーをダウンに、フラップをアップにする習慣を心がけましょう。
本フライトの飛行解析です。
ベースレグからファイナルレグが、3周とも重なっているのが特徴ですね。まずまずのフライトではないでしょうか?
最終進入中のB767-300です。
RWY17にタッチダウンしたB767-300。
インスタントリプレイにて、最終のフルストップランディングより。
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